wiggleメソッド
AEではウィグルの動きは「ウィグラー」(ウィグラーパネル)でもウィグルの動きをつけることはできますが、エクスプレッションのほうが便利で、パラメーターも多いのでエクスプレッションで使用したほうがよいです。
(Animoplex Youtube Channelより)
wiggleとは…不規則な変化。小刻みな(くねくねした)動き。randomエクスプレッションと違い、連続性がある!。なので、キーフレームで動きをつけたレイヤーに乱数を加える場合に有効。
wiggle構文(基本篇)
wiggleメソッドの基本部分は3つの部分から構成される
wiggle(freq, amp)
- メソッドの名前…wiggle
- 1つ目の引数…周波数frequnency。1秒あたりの変動の回数。頻度
- 2つ目の引数…振幅amplitude。一番大きく変動する時の値で、振動の幅を定義する。量
2つの引数によって、基本となるノイズの波が設定されます。wiggleメソッドには全部で5つの引数があり、前の2つで基本の波を作り、あとの3つで、それに対して加える波を設定します。
例:ロケットの炎のスケールに対するwiggle
- ロケットのレイヤーの炎グループを開く。
- [トランスフォーム]のプロパティから[スケール]のみを表示する(ソロ表示のショートカット「SS」)
- [スケール]にエクスプレッションを追加する(Altキーを押しながらタイムウォッチをクリック)
- 以下のように打ち込む
wiggle(10,10)
時間によって大きさが変化することで、炎が生き生きする
例:星をキラキラさせる(不透明度に対してのwiggle)
- 「Star01」レイヤーで「不透明度 Oppacity」を表示(ショートカット「T」)
- エクスプレッションを追加する(Altキーを押しながらタイムウォッチをクリック)
- 以下のようにエクスプレッションフィールドに記述。
wiggle(2, 20)
この記述をコピー([不透明度]プロパティを右クリック>エクスプレッションのみをコピー)して、他の星のレイヤーを選択してペースト。星のレイヤーを選択して、ショートカット「T」で[不透明度]を表示すると、それぞれのレイヤーに対して不透明度のWiggleエクスプレッションが追加されたことがわかる。プレビューすると複数の星をきらきらさせることができた。
例:カメラに揺れを加える(カメラレイヤーの位置に対してwiggle)
カメラレイヤーの[位置]を表示(ショートカット「P」)し、エクスプレッションを追加(Altキーを押しながらタイムウォッチをクリック)
以下のようにフィールドに記述。
wiggle(1, 10, 2, 0.25)
プレビューすると。カメラが不規則に揺れる。
wiggle構文
wiggle(freq, amp, octaves=1, amp_mult=.5, t=time)
後ろの3つの引数で、基本となるノイズの波に「加算する2つ目のノイズ波」の設定を行います。
- 3つ目の引数…オクターブ octaves 。加算するノイズの波の変動の細かさ。初期値「1」
- 4つ目の引数…振幅 ampMult。 加算するノイズの波の振幅を指定。初期値「0.5」
- 5つ目の引数…時刻 t。波の位相をずらすことができる。時間オフセット。初期値は「現在時間」
エクスプレッション言語メニュー
エクスプレッション言語メニューの[Property]カテゴリーのなかにwiggleエクスプレッションがある。
他の例
背景を「ブロックディゾルブ」と「ブラインド」エフェクトで作成して、それぞれの[変換終了]にwiggleエクスプレションを追加している。