テキスト・アニメーション入門

アニメーター, 範囲セレクタ

テキスト・アニメーター基本機能

AEでは、文字ツール専用のアニメーション機能があります。仕様が直感的でなくやや複雑なために、慣れるまで少し時間がかかりますが、慣れればテキスト・アニメーションが短時間で作れるようになります。

テキスト・アニメーションで、基本となるのが以下の2つの機能です。

アニメーター Animate

  • テキストレイヤーを要素ごと(文字/単語//すべて)にアニメーションさせられる機能。

範囲セレクタ Range Selector

  • [範囲セレクタ]で選択されているところに対して[アニメーター]で指定した効果があらわれる
  • 逆にいえば、[範囲セレクター]の範囲外では、[アニメーター]の働きが反映されず、[アニメータ]効果の範囲を制限する機能という考え方ができる機能。

テキスト・アニメーター入門

  • 新規コンポジション作成(1920×1080、24fps、10秒)。名前を「Motion」とする。
  • 文字ツールで「MOITON」と打ち込み、テキストレイヤーを作成。整列ツールで中央に配置。

アニメーターの適用

  • テキストのプロパティを開くと、右上に[アニメーター]のアイコンがあり、クリックするとアニメーターの機能一覧が現れます。このなかで選択した機能がそのアニメーターの果たす役割になります。今回は「回転」を選びます。
  • ひとつのテキストレイヤーには複数の[アニメーター]を追加できます

  • すると以下のように新しい項目が[テキスト]のなかにできます。

・[回転]で「25°」とします。以下のように文字ごとに、回転がかかります。アンカーポイントはデフォルトではテキスト底辺中央に配置されます(変更したい場合は[アニメーター]の[追加]メニューより「アンカーポイント」を追加して、位置を調整してください)

  • [範囲セレクター1]のプロパティを開きます。

まずは[終了]と[開始]、[オフセット]の値をそれぞれスクラブして、効果を確認してください。

[終了]のアニメーション例

  • [終了]0%→100%(1秒)、[開始]0%
  • アニメーターの効果がかかっていないところから、すべてに対して100%かかっていいる状態へのアニメーション。ADOBEのサイトで推奨されている方法。

コンポジション画面を見るとわかりますが、以下のような仕組みになっています。

[開始]のアニメーション例

  • [開始] 0%→100%(1秒)、[終了]100%
  • アニメーターの働きがかかっていないところから、すべてに対して100%かかっていいる状態へのアニメーションとなります。

[オフセット]のアニメーション例

  • [開始]0%、[終了]50%、[オフセット]-100%→100%(2秒)

上のアニメーションの原理(オフセットが17%時)

[高度]オプション

いま、上のオフセットアニメーションをもう少し、なめらかにしたい。

  • [高度]オプションを開く

  • [シェイプ](範囲の開始と終了の間で文字を選択する方法)を「矩形」から「三角」に変更する。

「スケール」アニメーションの追加

上のアニメーションにスケールのアニメーションを追加する。

  • [アニメーター1]に[追加]メニューより「スケール」を追加([追加>プロパティ>スケール])。

[スケール]の値を「75%」にする。すると、以下のように、[回転]同様に、範囲セレクターの選択範囲にしたがって、文字がスケーリングされる。

  • このように、ひとつの[アニメーター]のなかにも、複数のプロパティを追加していけます

※テキストアニメーターの各プロパティの詳細についてはADOBEのページのテキストのアニメートを参照してくだい。