テキスト・アニメーションその2「GLITCH」

アンカーポイント, アニメーター, ウィグリーセレクター, 範囲セレクター, ランダムシード

 

RED GIANTのUniverse PackageにはGLITCH(グリッチ)のプラグインを入れていて、簡単にグリッチ効果を出すことが出来る。

それはさておき、テキストアニメーターで、グリッチ的な表現を試みてみる。

完成例

準備 14:30~

  • 新規コンポジション作成(1920×1080、24fps、10秒)。名前を名前を「Glitch」とする。
  • 文字ツールで「GLITCH」と打ち込み、テキストレイヤーを作成。
  • 「BOUNCE」のときと同じようにすすめる。

[アニメーター]でアンカーポイントの移動

  • 文字ツールでテキストを打ち込むとデフォルトで、文字の底辺中央にアンカーポイントが出来る。
  • 文字をスケーリングする時に、文字の真ん中からスケーリングしたいので、まずテキストのプロパティの[アニメーター]メニューから[アンカーポイント]を選択。
  • [アニメーター1]を「AnchorPointFix」と名前を変更。
  • [アンカーポイント]で、アンカーポイントの位置を中央にする。こうしておくことで、このあと、加えていくアニメーターはすべてこの新しいアンカーポイントを使用することになる
  • 整列ツールで文字を中央に配置し直しておく

[アニメーター]の追加(スケール) 15:00~

  • [アニメーター]一覧から[スケール]を選択。
  • [スケール]の値をスクラブすると、文字ごとにスケールされるのが分かる。
  • [スケール]でランダムに文字の大きさを変えたい。デフォルトのままでは、[開始]などを変化させてアニメーションさせても順番にしかスケーリングできない。

[アニメーター]に[ウィグリーセレクター]の追加 15:35~

  • スケーリングのために追加した[アニメーター]の[追加]メニューより「セレクター>ウィグリー」を選択。範囲セレクターのタイプを変更した。これで、ランダムな制限が、アニメーターにたいしてかかることになる([スケール]の値が「100%」のとき以外)。

  • キーフレームを打っていないが、プレビューすると以下のようになる(スケール値は「190%」)
  • 興味深いのは、もともとあった[範囲セレクター]と、追加された[ウィグリーセレクター]が両方ともアニメーターにあり、それぞれ違うやり方で、同時にアニメーターに対して制限をかけられるということ。

  • [範囲セレクター]の[オフセット]の値をスクラブしてみると、以下のように、オフセットによるアニメーターの制限が分かる。([オフセット]を「0%→100%」に変えたときの様子。左から右に向かってオフセットの境界線が移動していくのがわかります)

  • [ウィグリーセレクター]のプロパティを開いて、中身をチェックすると、[モード]が「交差 Intersect」になっている。これは、範囲セレクターで選択されているところに対して効果を与えることを意味します。(ためしに、範囲セレクターの値を変更してみてチェック。動画チュートリアルでは、[終了]を「50%」に変更している。すると以下のように範囲セレクターで選択された部分にだけウィグリーセレクターが働いている)

  • [ウィグリーセレクター]の[モード]を[加算 Add]に変更する。これは、[範囲セレクター]で[スケール]が「193%」となっている状態(参考画像A)に、ランダムな動きを加算している。(参考画像Aは、[ウィグリーセレクター]が無効の状態。すなわち、[範囲セレクター]の[オフセット]が「50%」で、[スケール]が「193%」での画像)

  • [ウィグリーセレクター]の[モード]を「交差」に戻し、他のプロパティでトライすることにする。
  • [ウィグル/秒]を「0」にして、ここをアニメーションをさせたくない。
  • [次元を固定 Lock the dimensions]を「オン」にする。次元を固定するということは、文字のX軸とY軸の比率を変えないことを意味する。文字の伸び縮みがなくなる(ただのスケール)

  • [スケール]で文字を大きくする。「250%」に。
  • ウィグリーセレクターは、範囲セレクターで選択された値にランダムさを与える。それは文字が100%の度合いで選択されているときは、文字が「250%」スケーリングされるというやり方である。もし、50%の度合いで選択されていれば、「125%」のスケーリングとなる。
  • そして、ウィグリーセレクタ-には、「最大量」と「最小量」というプロパティがあり、それぞれ「100%」、「-100%」が初期値として与えられている。マイナスのスケーリングを行いたくない時は、「最小量」を「0%」にすればよい。そうした場合に、結果として、文字のオリジナルのサイズ以上の値で変化することになる。
  • 今回は、文字が小さくもなるようにしたいので「最小量」は「100%」とする。
  • [範囲セレクター]の[終了]を「100%」にして、すべての文字が選択されるようにする。

ランダムシードの利用  20:10~

  • カタカタ動くようにするのが目標なので、[ウィグリーセレクター]の[ランダムシード]を利用することにする。
  • [ランダムシード]のシードとは「種」の意味で、ランダム値を決める時の元となる値。[ランダムシード]の値で、異なったランダムな結果が出る。
  • この[ランダムシード]をアニメーションすれば、ランダムなアニメーションが生成されるとよいのだが、[ランダムシード]は連続性があり、値の変化によってあらわれる結果がスムーズになるようになっている。※註:エクスプレッションにおけるwiggleメソッドとrandomメソッドを思い出すとよい
  • そこで、今回は手付けで停止キーフレームを複数打っていくことにする。
  • [ランダムシード]の0Fで、適当な値(見た目で決めればよい)のキーフレームを打ち、停止キーフレームに変換する(ショートカット「Alt+Ctrl+キーフレームをクリック」)
  • 次のフレーム(1F)に移り(ショートカット「Ctrl+→)、[ランダムシード]で適当な値の停止キーフレームを打つ。
  • 次のフレーム(2F)に移り、[ランダムシード]で適当な値の停止キーフレームを打つ。
  • 2つ次のフレーム(4F)に移り、[ランダムシード]で適当な値の停止キーフレームを打つ。
  • 4Fで、[範囲セレクター]の「開始」を「100%」にすると、テキストはオリジナルの何もエフェクトがかかっていない状態になることをチェック(いま[終了]も「100%」なので、何も選択されていない状態である)。[開始]を「0%」に戻しておく。
  • 3Fに移り、[範囲セレクター]の「開始] のストップウォッチを押し、キーフレームを打つ(値は「0%」)
  • 5Fに移り、[開始]を「100%」に。
  • [開始]に打たれた2つのキーフレームをイージーイーズにする(ショートカット「F9」)
  • 最初は黒味から始めたいので、レイヤー全体を4F後ろへずらす。

 

[アニメーター]の追加(位置)21:50~

より動きを加えたい。位置についても、スケール同様にランダム効果を与えていくことにする。

  • 「アニメーター1」を「WigglyScale」と名前を変更しておく。
  • 「WigglyScale」を複製し(Ctrl+D)、名前を「WigglyPos」に変更する。
  • 「WigglyPos」のプロパティを開く。
  • 「WigglyPos」ではスケーリングは行わないので、[ウィグリーセレクター1]の[スケール]を削除。
  • より動きを加えるために「WigglyPos」の[追加]メニューより「位置」を追加(追加>プロパティ>位置)
  • [位置]のY値を大きくして、Y軸方向にランダムに動くようにする。[位置]を(0,226)に。
  • この新しいアニメーターを加え、[位置]のアニメーションを加える作業は、先の「WigglyScale」でも可能ではあるが、独立させることによって、アニメーションの制御自由度が高くなる。たとえば、[ランダムシード]も独立して存在するので、キーフレームを時間軸でずらす(時間オフセット)するのも簡単だ。
  • 「WigglyPos」の[ランダムシード]のキーフレームをすべて選択し、後ろへずらす。
  • プレビューしてみる。気に入らないフレームがある時は、[ランダムシード]の値などを変えることで調整していく。これで完成。

文字の入れ替え例

  • テキストレイヤー「GLITCH」を複製する。
  • 長い単語を入力してみる。