「CC Jaws」を利用した粘体ペインティング表現(1/3)CC Jawsの適用
Easy After Effects Youtube Channelより
POINT:
- エフェクトの「CC Jaws」を応用した塗りのアニメーション
- しぶきの作成
- タービュレントディスプレイスを利用した液体表現
<完成動画>
Contents
背景の作成
- 新規コンポジション作成。(1920×1020。25fps←注意!)
- 背景用の新規平面(レイヤー>新規>平面)を作成。名前を「Pale Gray-Red Solid 2」に。
- 平面設定(レイヤー>平面設定)で[カラー]を薄いグレーに。
- 新規平面作成。名前を「Pale Gray-Red Solid 3」に。グリッドを描画する(エフェクト>描画>グリッド)
- [グリッド]エフェクトの[カラー]で背景より濃いグレーに。[グリッド]サイズを「幅&高さスライダー」に変更。[幅]を「100」、[高さ]を「50」に。
シェイプレイヤーの作成
- シェイプレイヤーを作成(レイヤー>新規>シェイプレイヤー)
- [追加]メニューより「長方形」を追加する。
- [追加]メニューより「塗り」を追加する。
- タイムラインで、「シェイプレイヤー1」の[コンテンツ]の[長方形パス1]プロパティを開き、[サイズ]を(302,302)に。
- ツールバーで、[塗り]の色をブルーに変更。
- 「シェイプレイヤー1」を複製(Ctrl+D)。「シェイプレイヤー2」が出来た。
- 「シェイプレイヤー2」を左に移動させて、正方形が2つ並んでいるような配置にする。
- 「シェイプレイヤー1」の[塗り]をグレーに。
- 「シェイプレイヤー1」の名前を「Grey」に、「シェイプレイヤー2」の名前を「Blue」に変更。
シェイプのアニメーション 1:40~
- 「Blue」の1:00にキーフレームを打つ
- 「Blue」の0:00にキーフレームを打ち、Shiftキーを押しながら画面外に配置。
- 2つのキーフレームをイージーイーズに(選択した状態でショートカット「F9」)
- 速度グラフでより急な動きに。「加速度」と「衝突して止まる」表現。プレビュー再生で確認して、調整する。
↓
- 1:00のキーフレームをリニア補間に戻す(Ctrlを押しながらキーフレームをクリック)。
- また、1:00でのブルーの正方形がグレーの正方形とぴたっと接するように移動。ズーム機能を使うとよい。
次に、ブルーの正方形がぶつかって、加わった力でグレーの正方形が動くアニメーションを作成する。
- 「グレー」の[位置]の1:00Fにキーフレームを打ち、ショートカット「F9」でベジェキーフレームにする。
- アンカーポイントツールで「Grey」のアンカーポイントをブルーの正方形上に移動させる。
- 2:19Fで「Grey」の[位置]を右側に移動(動画チュートリアルでは(916,540)に)
- 速度グラフでカーブを調整。「衝突の力を受けて動き出し、摩擦の力で止まる」アニメーションに。
- 「Grey」レイヤーを複製し(ショートカット「Ctrl+D」)、色を「Blue」と同じ色のブルーにする([塗り]はツールバーにある。同じ色にするためには、スポイトツールを使う)。
- 複製した「Grey」レイヤーの名前を「Blue NEW」とする。レイヤーの表示順番を変更して、「Grey」が上に来るようにする(「Blue NEW」が背面)。※註:アンカーポイントを移動させているのは、あとで、CC Jawsトランジションをコントロールしやすいように。今回はCC Jawsの片側を利用して、液体表現を作る。
CC JAWSを適用 2:55~
- 「Grey」に[CC JAWS]を適用する(エフェクト>トランジション>CC JAWS)
[CC JAWS]の[中心]が「Grey」が移動しても「Grey」に対する相対位置が変わらないようにする(「Grey」が動いたぶん、[CC JAWS]の[中心]も移動するから)ように、[中心]のエクスプレッションを定義する。
- Altキーを押しながら、[中心]をクリック。エクスプレッション・ピックウィップで「Grey」の[位置]を参照先にする。
- ここから[CC JAWS]を使用していく。まずは、[Completion 完了]の値を変えて、どのように働くかを理解する。[CC JAWS]はワニの口の形でトランジションをするエフェクト。
- 目標とする動きを考えて[Direction 方向]を「90°」に。また、いま[Completion]は「36%」にしておく。
[CC JAWS]のアニメーションをつけていく
- 2:19Fにインジケータを移動させ、[CC JAWS]の[Direction]、[Height]、[Width]、[Complition]にそれぞれキーフレームを打つ。
- [Shape]を「Spikes」から「Waves」に変更。
註:CC Jawsの4つの「Shape」
- タイムラインパネルで[CC JAWS]の属性を表示し、2:19Fにある[CC JAWS]の4つのキーフレーム([Direction]、[Height]、[Width]、[Complition])を1:00Fに移動。
- [Completion]の値を「0%」に。
- 2:19Fで[Completion]にキーフレームを打ち、値を「100%」に。
- 1:24Fにインジケーターを移動(←Completionが0%から100%の間でないと、トランジションの形状が確認できないために、1:00Fと2:19Fのあいだで作業を行う)。
- [Height]を「2%」に。[Width]を「3.0」に。[Direction]を「0+107°」に変更。それぞれキーフレームが打たれる。
- いま作られた、1:24Fの[Height]、[Width]、[Direction]のキーフレームを2:19Fに移動。
以下のようなアニメーションになった。
- 微調整を行う。2:19Fの[Direction]を「0+97°」に変更。これで、2:19Fの各キーフレームはとりあえず、フィックス。
次に、1:00Fのキーフレームに変更を与えたい
- 1:00Fの[Height]、[Width]、[Direction]のキーフレームを1:20Fに移動。
- [Height]を「7%」に、[Width]を「14.3」に変更。
- 1:20Fの[Height]、[Width]、[Direction]のキーフレームを1:00Fに戻す。
- [Completion]、[Height]、[Width]、[Direction]のすべてのキーフレームを選択し、イージーイーズに変更(ショートカット「F9」)。
- グラフエディタを表示。
2:19Fから出ているハンドルで調整(Greyの動きのように、衝突時に動きが大きく、止まるときにゆっくり動くように)。
タイミングの調整
- 衝突してすぐに[CC Jaws]がアニメーションとして動き始めるように、1:00Fの[Completion]のキーフレームを前(タイムライン左)に移動させる。1:00Fでの形状を確認しながら、タイミングを決める
プレビューすると、タイミング的にOK。
より、粘度のある液体(粘り度合いの高さ)を表現したい。
- [Completion]、[Height]、[Width]、[Direction]のそれぞれの最初のキーフレームを選択した状態で速度グラフを表示。
- 4つのキーフレームを選択状態のまま、ハンドルで調整。
[CC JAWS]の始まるタイミングがまたズレてしまったので、再度[Completion]の最初のキーフレームを移動させて、タイミングを調整する。
- [Completion]の最初のキーフレームを0:23Fに移動させると以下のようになる。OK。
- 他もプレビューを見ながら微調整。1:00Fの[Width]の値を「10」に。