モーションブラー基本
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モーションブラー Motion Blur
動きの速い被写体をカメラで撮影すると、残像・ブラー(blur:ぶれ)が生じる。これは、1 フレームが 1 単位のサンプル時間(映画の場合のフレームは 1/24 秒)を表しており、動きのあるオブジェクトがフレーム内の複数の位置を移動しているため、オブジェクトを鮮明な静止オブジェクトとして表示できないから。オブジェクトの動きが速いほど、ぼやける度合いも大きくなる。
AEの標準モーションブラー機能
ここでのモーションブラーは、動いているフッテージ(シェイプレイヤーなど)に対して、かけるモーションブラーである。
モーションブラーの設定
モーションブラーを有効にする方法
2つの手順が必要。
- モーションブラーを有効にするレイヤーの[モーションブラースイッチ」をON。
- タイムラインパネル上部にある[モーションブラー使用可能]スイッチ をON。
モーションブラーの設定
コンポジション設定( コンポジション>コンポジション設定)の[高度]タブで行う。
- シャッター角度…モーションブラーの強度を設定できる。初期値は180°(0~720の範囲で指定可能)。数値が大きいほどブラーが強くなる。
- シャッターフェーズ…モーションブラーの適用されるタイミングを設定。前にブラーがつくか、後ろにブラーがつくか。初期値-90°(-360~360°で指定可能)。数値が大きいほど適用タイミングが早くなる。
※シャッター角度(シャッター開角度)について、原理的に知りたい場合は
http://jp.red.com/news/shutter-angle-tutorial-jp
などを参考にすると良い。
画面内で動くものに対するモーションブラー
プリコンポーズしたレイヤーであったり、カメラで撮影した映像を時間伸縮で早回ししたフッテージ、あるいは3DCGソフトでブラーをかけずに書き出した素材に対してブラーをかけたい場合がある。そういったときは以下を用いるとよい。
ピクセルモーションブラーエフェクト(AE標準搭載)
https://helpx.adobe.com/jp/after-effects/how-to/aftereffects-pixel-motion-blur-cc.html
有償プラグイン[ReelSmart Motion Blur]の利用
モーションブラーの業界標準のプラグイン。特に合成時に威力を発する。