フォロースルーを利用したモーショングラフィックス(2)

時間オフセット, オーバーシュート, アンティシペーション, フォロースルー

School of Motion Youtube Channelより

Part3のアニメーション作成 12:45

  • ショートカット「U」でキーフレームのあるプロパティのみを表示。
  • 1:09Fにインジケーターを移動。[スケール]のキーフレームを打つ。
  • 1:17Fに移動し、[スケール]を最初の値に戻す(100%,100%)。自動的にキーフレームが打たれる。縦横比固定にチェックを入れる。
1:09F 1:17F
スケール (20%,175%) (100%,100%)
  • グラフエディタ表示にして、値グラフで[スケール]のカーブを調整し、動きを誇張(大きなスローイン・スローアウト)する。

調整前

調整後(カーブを誇張した)

  • ショートカット「S」でスケールを表示。正方形が大きくなるアニメーションを作る。
  • [スケール]の1:21Fでキーフレームを打つ。
  • 6F進んで、2:03Fに。[スケール]を「150%」に。

アンティシペーションの動きをつける 14:15

アンティシペーション(予備動作)をつける。

  • [スケール]の最後のキーフレーム(2:03F)を2F後ろにずらす(2:05Fに)。
  • 1:21F(正方形のアニメーションが始まるフレーム)から2F後ろ(1:23F)にインジケータを移動。[スケール]を「95%」に変更。アンティシペーションのキーフレームが打たれた。
1:21F 1:23F 2:05F
スケール (100%、100%) (95%、95%) (150%、150%)

いま以下のような値グラフとなっている。

値グラフで微調整

値グラフで微調整していく。アンティシペーションの動きが大きく不自然に感じられてるので、動きを小さくして自然さを出す。また正方形が大きくなる動きにスローインスローアウトの動きをつける。以下のようなカーブとなる。

ここまでで長方形のアニメーションは完成。

三角形のアニメーションを作成する 15:10

  • 新規平面作成「Tri」とする。三角形のマスクで抜く。(参考:シェイプからマスクを作成する方法
  • マスクをスケールで調整したのち、正方形の内部に配置されているようにして、「Box」を「Tri」の親にする(親子関係を作る)※以下は、2:00Fで調整した例

  • 正方形のスケールアニメーションの最後のフレーム2:05Fで、「Tri」の[スケール]にもキーフレームを打つ(ストップウォッチをクリック)。
  • 1:23F(アンティシペーションのキーフレーム)で「Tri」の[スケール]を「0%」とする。
  • レイヤーバーをトリミングして、1:23Fがレイヤーの開始点(IN点)になるようにする(ショートカットはレイヤーのIN点で「Alt+[ (角かっこ開く)」)
  • 「Tri」のスケールのキーフレームをイージーイーズ補間に。ショートカット「F9」
  • グラエディタでカーブをより誇張させる。

これで正方形と同時にポップアップする三角形のアニメーションができた。

フォロースルーとオーバーシュート 16:10

  • いま、この状態で、「Tri」のレイヤーバーを2F後ろにずらすと、三角が正方形に追随するフォロースルーの動きができる。ただ、オーバーシュートもつけたいので、いまはこのままでオーバーシュートの動きをつけていく
  • オーバーシュートの動きは正方形、三角形のどちらにもつけたい。
  • 最後のフレーム(2:05F)の2Fあと(2:07F)で「Tri」「Box」両方の[スケール]にキーフレームを打つ。
  • グラフエディタの値グラフに切り替えて、2:05Fのスケールをわずかにあげてオーバーシュートを表現する。

「Box」の[スケール]の値グラフ

「Tri」の[スケール]の値グラフ

  • オーバーシュートの動きは両レイヤーにつけることができたので、三角形マスクのある「Tri」レイヤーバーを後ろにずらす(時間オフセットによるフォロースルー)。プレビューで結果を見ながら調整。3F後ろにずらすことにする。

回転のアニメーション 17:40

  • 「Box」の回転のアニメーションをつけていく。
  • ショートカット「R」で「Box」の回転プロパティを開く。以下のようにキーフレームを打っていく。
2:14F 2:17F 2:23F 3:02F 3:04F
回転 -16° 25° -5°
  • キーフレームをイージーイーズ補間に(ショートカット「F9」)。

シェイクするような表現ができた。

この「Box」の回転アニメーションのキーフレームを、「Tri」の回転アニメーションに同じタイミング(開始キーフレーム)でコピペする。そして、そのコピペしたキーフレームを選択して、1フレームだけ後ろにずらす。「Tri」が「Box」に緩く留められたようなアニメーションができるが、更にもう1フレーム(計2フレーム)後ろへずらすとよりぐらついた印象のセカンダリーアクションとなった。

これで完成。