構図

構図 Composition

「構図」は、勉強をしだすと、数学的な美しさといった領域に踏み込むことになる奥が深い分野です。追求しだすときりがない分野といえます。なので、最初のうちは、ほどほどのところで止めておくのが得策かもしれません。とはいえ、感覚だけに頼るとワンパターンになってしまうのも事実ですから、構図に対して意識的であることは大切なことです。まずは以下にあげたような基本的な考え方を参考に、構図を作るときに意識するポイントを持てるようにするのが良いと思います。

ここにあげたような考え方では飽きたらない場合は、さまざまな本など先行研究があるので参考にするとよいでしょう。

日の丸構図(中央一点構図)Single point perspective

Kubrick // One-Point Perspective from kogonada on Vimeo.

対角構図 Diagonal method

対角線を意識することで画面にダイナミックスさを生むことができる。

Dynamic Symmetry

S字構図・C字構図 S Curves、C Curves

曲線を意識する構図。アルファベットの「S」「C」の形を意識して作る構図など。

三分割法 Rule of Thirds

画面の構図を決める際に用いられる方法。等間隔に引いた水平線horizontal lineと垂直線vertical lines2本ずつにより画面を9等分して、その線上や交点(power pointといったりする)に構図の重要な要素(焦点focal pointなど)を配置すると安定した構図がとれるという考え方。経験則によるもので、論理的根拠はない

初心者が日の丸構図ばかりになってバリエーションが作りにくいときなどに有効。

Rule of thirds from Mike Browne on Vimeo.

以下は逆に、三分割法から抜け出すためのヒントを考えた動画

その他に構図を考えるうえで重要な要素

リーディングライン LEADING LINES

視線の誘導。見えているもののうち、目立つもの(視線を集める要素)から順番に人間は注意を向ける。

視点 VIEWPOINT

カメラポジション(アイ・レベル)と、カメラアングルの組み合わせで視点は決まる。主観ショット( point of view shot)や、ローアングルによる威圧感の表現などさまざまな使い方がある。

バランシングエレメンツ BALANCING ELEMENTS

主題を配置した時に、空いた部分が気になってしまう印象を与えることがある。そういう時に、バランスをとるためのサブポイントオブジェクトを配置する、その要素のこと。ワンポイントやアクセント。

余白 Space

対比 Contrast

視覚的な特徴の差。明るさなどのコントラストもあれば、質感のコントラストもある。

色 Color

暖色、寒色、中間色など、色の視覚効果。

基礎知識

Posted by ASADA