動的グラデーションテクスチャ(1)
Ben Marriott Youtube Channelより
グラデーションテクスチャがない状態の解説
精子spermが卵子eggにあたり変形する部分は、卵子レイヤーに「バルジ Bulge」エフェクトを用いている。※Bulgeは「膨張」の意味。ディストーションエフェクトのひとつ。
また[バルジの中心]をヌルレイヤの「Null – Buldge」(←精子のキーフレームアニメーションをつけている)の子にしている。同様に、精子(「Sperm」コンポレイヤー)もヌルレイヤの子にする。このことで、ヌルレイヤ「Null – Buldge」(親)を動かせば、子である「精子」と「バルジエフェクト」が追随する。
※ヌルレイヤーを動かすと、精子とバルジエフェクトが追随する
Illustratorでの素材作成(グラデーションメッシュ)
- アートボードを1080px×1080pxで作成し、背景レイヤを黒色で作成(長方形ツールで塗りを黒色に)
- 楕円形ツールで、665px×665pxの円(シェイプ)を作成。レイヤ構成は以下の通り。
- メッシュツールを選択
- 以下の2点でクリック(グラデーションメッシュツールでオブジェクト内をクリックすると、クリック位置を交点とする、縦横のグラデーションメッシュラインが設定される)
- シェイプがメッシュに分割された(メッシュラインに囲まれたメッシュパッチ。メッシュラインの交点がメッシュポイント)。
- ダイレクト選択ツールを選択(ショートカット「A」)でメッシュポイントを選択し、カラースウォッチから色を選択。
- 外周のメッシュポイントで、この作業を繰り替えす。
円の中心部は黒いままで残しておく、あとでAfter Effectsで描画モードのスクリーンモードで重ねて使用するので、黒いままで残しておく。
- レイヤを複製する。「Ctrl+C」でコピーし、カラのeggレイヤーで「Ctrl+F」で、前面へペーストし、レイヤを一番上に配置。
あとで、ふたつのレイヤでちらちら光る効果を作りたいので、ふたつのレイヤのグラデーションが異なるようにしたい。
- 上のレイヤーを少し回転させる。
上のレイヤーの表示/非表示を切り替えると以下のようになる。
メッシュポイントを中心部に移動させる。これで、一方のレイヤがより色がついた状態になった。
表示/非表示を切り替えると以下のようになる。
Illustratorでの作業はここまで。
卵子のグラデーションテクスチャ作成 2:50~
After Effectsに戻る。
- ショートカット「Ctrl+I」でAi素材を読み込む。(読み込みの種類[コンポジション – レイヤーサイズを維持 ]、読み込みオプション[コンポジションを作成]にチェック)
- 読み込んだコンポジションを開く。
- コンポジションパネルで読み込んだコンポジションの設定(右クリックで設定ウィンドウを開く)を変更。デュレーションを10秒に。
- 背景レイヤーを削除。「egg1」「egg2」をコンポジションの長さまで伸ばす。
アルファマットで、上のレイヤ(egg2)の表示/非表示をコントロールしていくことにする。自然さを出すために、ぼんやりした形をしていて、動くアルファマットを作っていきたい。
アルファマット素材の作成 3:15~
- 新規平面を作成(ショートカット「Ctrl+Y」)。平面設定Solid Settingウィンドウがあらわれるので、名前を「Blobby matte」とし、OK。
- 作業が分かりやすいように「Blobby matte」レイヤーのカラーラベルをパープルに変更。
ペンツールで「Blobby matte」レイヤーを不規則な形をしたマスクで抜く。※作業時に「Blobby matte」レイヤーの不透明度を落としておくと作業しやすい。
「タービュレントディスプレイス」エフェクトの適用 4:00~
- 「タービュレントディスプレイス」エフェクトを選択し、「Blobby matte」レイヤーにドラッグ&ドロップで適用。
タービュレントディスプレイスの[展開 Evolution]プロパティを用いて、マスクをアニメーションさせる。エクスプレッションを使用する。
エフェクトパネルの[展開 Evolution]のストップウォッチボタンをAltキーを押しながらクリック。タイムラインの[展開]のエクスプレッションフィールドがあらわれる(デフォルトでは「(“タービュレントディスプレイス”)(6))」となっている)
- エクスプレッションフィールドに
time*250
と記述する。「毎秒1°×250」展開する。※タイムメソッド→https://motiondesign81.com/timemethod/
- 再生して確認。これでいく。
トラックマット(アルファマット) 4:30~
- 「egg2」レイヤーの[トラックマット]で「アルファマット[Blobby matte]」に変更。
以下のようになる。
再生して確認。
境界線の部分をぼかしたい。
- 「Blobby matte」レイヤーを選択状態で、ショートカット「F」で[境界線ぼかし]プロパティを表示。
- 「120px」ぼかす。
再生して確認。
よりグラデーションを複雑に光っているようにしたい。
「egg1」「egg2」レイヤーを互いに逆方向に回転させる。
- 「egg1」「egg2」レイヤーを選択状態で、ショートカット「R」(回転プロパティ)。以下のようにアニメート。
0F | 10s | |
egg2[回転] | 0×0.0° | 0×-180° |
egg1[回転] | 0×0.0° | 1×0.0° |
再生してチェック。
もう少し明るく光っているようにしたい。
「Blobby matte」レイヤーで描いたマスクをもう少し内側の中止よりに変更する。
再生してチェック。OK。
「Main Comp」に素材を読み込む。
(続く)